このシンポジウムでは、社会における女性のエンパワーメントについて、ヨーロッパと日本の比較に基づいた対話を行います。日本と欧州諸国(スペイン、オランダ、ノルウェー及びドイツ)から学界、政策提言・立案、メディア、コンサルタント、CEOマネジメントと多様なバックグランドを持つ10人以上の識者が集まり、政治・経済・個人の3つの視点から各国の取り組みの現状と今後の可能性について議論します。
ここ数年、日欧では多くの分野で女性のエンパワーメントを促す試みが実施されてきました。ノルウェーとスペインでは最近、企業の重役会議に男女が平等に参加することを義務化する法案が可決されました。オランダでは、正規およびパートタイムで働く男女の年金、社会保障面での平等が法律で保障されています。一方の日本では、例えばより多くの女性を管理部門に就かせるための人材育成プログラムや社内保育所を整備し始めた企業もあります。更に本年度からは「子ども手当て」の支給も始まりました。
これらの点を踏まえてこのシンポジウムでは、女性のエンパワーメントが持つ二つの意味、つまり女性の社会における意思決定権の拡大がなぜ必要であり、どのように実現すればよいのかという点と、誰もが誇りを持って幸せに暮らせる社会を作るために女性も男性もどのような貢献ができるのかという点について、日欧の専門家が様々な視点から切り込みます。
日時: 2010 年6月12日(土), 9:00 ~17:00
場所: セルバンテス文化センター東京 (東京都千代田区六番町2-9), オーディトリウム FB1
主催団体: セルバンテス文化センター、国際交流基金
共催: 在京オランダ大使館、在京ノルウェー大使館、フリードリヒ・エーベルト財団、85 Broads、日本経済新聞社
言語: 日本語、英語、スペイン語